青森戸山高校美術科有志展
「そのごの美術科」
2014年、1回生が集まって開催した「青森戸山高校美術科1期生有志展 そのごの7組」は、
3年目に後輩も含め「青森戸山高校美術科有志展 そのごの美術科」に改題、
先生、普通科生まで含んだ展示へと発展しています。
2020年はコロナ禍で1回お休み。
2022年の展示で通算8回目を迎えます。
油絵、イラスト、インスタレーション、音楽、雑貨、陶器、日本画、漫画、木彫…
創作の道を歩んでいる人も、久しぶりに作ってみた人も、この展示があるから制作を続けられる人も。
「美術科展」なのでジャンルは決まっていません。その年の参加者によって展示内容も違います。
そのごの「美術科」、私たちの「いま」をご覧いただき、美術や創作活動について思う機会となれば幸いです。
青森戸山高校美術科
青森戸山高校美術科は2003年に設立されました。青森県内で唯一の美術科でした。
普通科の最後、7組(1回生)か6組(2~8回生)が私たち美術科のクラスです。
美術科は三分の一が美術の授業で、2学年からは油絵、日本画、彫刻、デザインの主専攻のほか副専攻を選択します。
石膏像がたくさんある天井が高いデッサン室や、機材も充実の彫塑室、ろくろや窯のある陶芸室など
専門の教室がある立派な美術科棟で美術の授業を受けました。
30人弱の1クラスだけなので3年間を一緒に過ごしました。
しかし、2013年、高校の閉校とともにたったの10年間で無くなってしまいました。
美術科は8回生が最後の生徒です。
青森戸山高校は現在、美術の授業がない青森商業高校の校舎として利用されています。
「そのごの美術科」展
10年間で高校の閉校とともに無くなってしまった青森戸山高校美術科。
その形が無くなっても卒業生である私たちの歩みは続いていきます。
そのごの「美術科」、私たちの「いま」をそれぞれの表現で提示します。
もし青森戸山高校が無くなっていなかったら。
美術科はより成熟し、長い目で見て芸術による地域貢献ができていたのではないでしょうか。
若い私たちが自発的に展示を開催していくことは、小さな動きではありますが、
つづけることで 輪が広がり青森の芸術への気づきになれるのではないでしょうか。
青森には若者が発信する、見える、活気が必要です。
私たちの微小な活動でも青森市の芸術文化は育っていくと信じています。
そして私たちが活動をつづけるかぎり
青森戸山高校の、美術科の存在は生き続けます。